50代女性の転職は厳しい?おすすめの仕事と求人例、成功のためのポイント
著者: そだねー
更新日:2022/03/17
公開日:2022/03/17
40〜50代になると子育ても落ち着き、転職で新たなキャリアを模索する方も多いでしょう。しかし女性にかかわらず、年齢が上がってからの転職は難易度が上がるもの。そのため50代女性が転職しようとすると「厳しい」との声が聞かれるのも事実です。そこで今回は50代女性の転職について、厳しいと言われる理由やおすすめの仕事、転職に成功するためのポイントをお伝えします。
目次
50代女性の転職が厳しいって本当?転職状況について
転職は「35歳限界説」が存在するように、40代以降の転職は厳しいとの声も多く聞かれます。しかし人生100年時代とも言われ、女性の社会進出や雇用が多様化する現代では、昔ほど年齢が気にされないのも事実です。とはいえ転職の難易度は上がるものの、決して転職できないということはありません。まずは50代女性の転職状況や、転職が厳しいと言われる理由をみていきます。
50代女性の転職状況
厚生労働省「2020年 労働力調査」で公表されている、年代別にみた女性の転職者数は以下の通りです。
15〜24歳 | 25〜34歳 | 35〜44歳 | 45〜54歳 | 55〜64歳 |
---|---|---|---|---|
32万人 | 39万人 | 35万人 | 40万人 | 20万人 |
40代後半〜50代前半の区分が全年齢層の中で最も転職者数が多く、50代後半からでも20万人の転職者がいます。上記数字は正社員に限らない転職者数であり、同調査によると45〜54歳女性は非正規の職員・従業員数が371万人と最も多くなりました。子育てが落ち着く方も多い50代は、転職で新たなキャリアや仕事を見つける方も多く、転職に活発な年代であることがわかります。
50代女性の転職が厳しいと言われる理由
50代女性の転職は、以下のような理由から厳しいと言われることがあります。
・求人数が少ない
・体力の衰え
・仕事経験の少なさ
・扱いづらいイメージがある
女性に限らず、年齢が上がるとともに求人数が少なくなるため、希望する仕事が見つかりにくい点で理想の転職を実現するのが難しいといえます。またどうしても歳を重ねるにつれて、体力や記憶力も徐々に低下していきます。企業も長い目で見て新たな人材を受け入れるため、50代未満の人に比べるとどうしても採用に不利になってしまうのです。さらに転職では年齢が上がると即戦力が求められるため、職種によってはブランクありや仕事経験の少ない50代女性の転職が難しいのも事実です。そして、「お局」という言葉があるように50代女性は扱いづらいイメージを持たれていることもあって、採用を不安視する企業も少なくありません。
資格なしでも転職可能!50代女性におすすめの職種と求人例
50代女性の転職が厳しいという声もある一方、実際に転職に成功している人が多いのも事実です。ここでは、資格なしでも転職可能なおすすめの職種4つと求人例をご紹介します。紹介する4つの職種は、50代女性ならではの強みが活かしやすく、かつ将来的に長く働き続けやすい点が特徴です。
事務職
事務職は女性が多い職種であり、かつ幅広い事務職がある点が特徴です。ひとくちに事務職といっても、以下のようにさまざまな事務職があります。
・一般事務
・医療事務
・総務事務
・介護事務
・経理事務
・学校事務
・秘書 など
事務職はデータ入力や書類作成などの単純作業がメインであることから、未経験でも始めやすい仕事です。さらにデスクワーク中心であることから、体力的負担が少なく50代女性でも無理なく働けるでしょう。
事務職によっては医療事務や介護事務、経理事務のように専門知識を必要とする事務職もあります。専門知識が必要でも無資格・未経験から転職できる事務職は多いため、手に職をつけて長く働きたい方は専門的な事務職にチャレンジするのもおすすめです。
正社員事務職の求人例|医療事務
職種 | 医療事務(診療科受付) |
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仕事内容 | 窓口業務で患者様対応がメインなので、今までの接客経験なども存分に活かしていただけます。
具体例 |
給与 | 月給152,000円~ |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 週5日/1日最短7時間45分 08:30 〜 17:15 [ 月〜金 ] ※祝休 休憩60分 |
応募資格 | 学歴不問 必須PCスキル:文字入力 無資格OK 歓迎:接客、受付経験がある方(もちろん医療事務経験も活かしていただけます。) |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) |
求人の特徴 | 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、財形貯蓄制度、資格取得支援制度、資格取得奨励金制度、社員持株会制度、ウェルカムバック制度 |
介護職
高齢社会の進展に伴い介護需要が高まる中、介護職員の不足が問題となっています。今後高齢者はさらに増え、介護職の需要も途絶えることはありません。介護職は人材不足を補うために無資格・未経験OKの求人も増えており、中には資格や経験よりも人柄や適性を重視する事業所もあります。そのため介護業界が初めてでもチャレンジしやすく、この先も長く働き続けることが可能です。介護業務は身体介護だけでなく、見守りや掃除・洗濯などの家事、送迎など日常生活の延長となるような業務も多くあります。50代女性の気が利くところやコミュニケーション能力、家事スキルは介護職に最適です。
パート介護職の求人例|介護スタッフ
職種 | 介護スタッフ |
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仕事内容 | デイサービスにて、お客様の移動や食事等の介助、レクリエーションや機能訓練の補助等 ☆お客様にソラストにいらした1日を楽しく充実した時間をお過ごしいただけるようサービス提供をします。 具体例 |
給与 | (1) 時給995円~ ※無資格の方 (2) 時給1,025円~ ※介護職員初任者研修・基礎研修・実務者研修・ホームヘルパー1級・2級 (3) 時給1,055円~ ※介護福祉士 |
雇用形態 | パート |
勤務時間 | 最短週2日/1日最短4時間 8:30 〜 17:30 [ 月〜土 (祝) ] 時間内で4時間以上の勤務 時間帯・曜日・日数は相談に応じます。 |
応募資格 | 学歴不問 PCスキル不要 無資格OK |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) 週20時間以上かつ月額88,000円以上が必須条件 |
求人の特徴 | 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、制服貸与、資格取得支援制度 |
看護助手
資格なしでもできる医療職に、看護助手(看護補助者)があります。看護助手の主な業務は、患者の世話や看護師のサポートです。医療業界では看護師不足も課題であることから、看護助手の需要も高まっています。看護助手は資格なしで就業でき、医療行為を行うことはないため医療業界や看護職種が初めてでも働きやすいといえます。患者に寄り添いサポートする看護助手は責任が大きい仕事である分、やりがいも大きい仕事です。
正社員看護助手の求人例|看護補助・看護助手
職種 | 看護補助・看護助手 |
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仕事内容 | 資格や経験が無くても“医療チームの一員“として活躍できます! 日勤のみ、残業ほぼ無しで長期勤務希望の方にオススメ◎ 具体例 看護助手は身体の負担が大きいと思われがちですが、コツを掴めば大丈夫!50代未経験から始めた方も大勢活躍しています。 |
給与 | 月給155,450円~170,000円 ※資格、経験により考慮 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 週5日 (1) 07:30 〜 16:15 [ 月〜金 ] ※祝休 休憩45分 (2) 08:00 〜 16:45 [ 月〜金 ] ※祝休 休憩45分 (3) 08:15 〜 17:00 [ 月〜金 ] ※祝休 休憩45分 ※シフトにより月1~2回休日出勤(主に土曜。AMのみ)有り。平日に振替休日取得が前提です。 |
応募資格 | 学歴不問 PCスキル不要 無資格OK |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) |
求人の特徴 | 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、制服貸与、財形貯蓄制度、資格取得奨励金制度、社員持株会制度、ウェルカムバック制度 |
保育補助
保育補助は保育士のようにクラスの担任を持つことはなく、保育士をサポートする仕事のこと。資格なしで就ける保育職であり、保育士不足で悩む保育施設も多いことから、保育補助の需要は高いといえます。子供の着替えや食事の補助、掃除などが業務内容のため、子育て経験や家事スキルが豊富な傾向にある、50代女性の強みが発揮できるでしょう。パート求人も多いためプライベートと両立して働きやすく、子育て経験が活かせることからブランクがあっても転職しやすい点が特徴です。
パート保育補助の求人例|保育補助
職種 | 保育補助 |
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仕事内容 | 常勤保育士のサポートを行う保育士パートのお仕事です。 ※午後・夕方からのお迎え時間のお仕事です 具体例 |
給与 | (1) 時給1,041円~1,541円 ※保育補助経験1年以上ある方 (2) 時給1,060円~1,560円 ※子育て支援員研修修了した方 ※早番・遅番手当:9時以前、18時以降は+時給500円となります |
雇用形態 | パート |
勤務時間 | 最短週3日/1日最短2時間 16:00 〜 20:30 [ 月〜土 ] ※祝休 上記時間を中心に、開園時間内で1日2h~シフトはご相談に応じます。希望のシフト・時間数はお気軽にご相談ください♪ |
応募資格 | 無資格OK 歓迎:保育園勤務経験のある方歓迎です。 |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) 勤務実績により法定通り支給 |
求人の特徴 | 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、制服貸与、財形貯蓄制度、資格取得支援制度、社員持株会制度、ウェルカムバック制度 |
50代女性が転職で成功するためのポイント
50代女性が転職で成功するには、自分のスキルや経験、50代女性が持つ強みを活かせる仕事を選ぶことがポイントです。たとえば介護職や保育補助は、50代女性ならではのコミュニケーション能力や物腰の柔らかさ、家事スキルや子育て経験が活かせます。無資格や未経験から新しい仕事に挑戦するのであれば、50代女性ならではの強みが活かせる仕事を見つけることで転職成功の確率もグッと上がります。そして、転職成功のためには50代女性が不安視されるポイントを払拭することも重要なポイントです。ある程度の体力が必要な仕事であれば、日々の健康管理を徹底している、適度に運動して体力維持を図っているといった内容がアピールできると良いでしょう。そして扱いづらい人材と思われないようにも、物腰の柔らかさや柔軟性をアピールすることも大切です。
50代女性の転職は厳しくない!50代女性の強みを活かせる仕事を見つけよう!
厳しいと言われることもある50代女性の転職ですが、実際に転職に成功している50代女性が多いのも事実です。今回紹介した職種にもあるように、無資格や未経験でもこれまでの家事スキルや子育て経験、50代女性ならではの強みが活かせる仕事は多くあります。今回ご紹介した職種も参考に、成功のポイントを押さえて新たなキャリアの一歩を踏み出してみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。